首都圏私鉄の共通乗車カード「パスネット」が、2008年1月10日限りで発売終了となり、3月14日限りで改札機での取扱を終了することとなりました。(券売機や精算機では引き続き使用可能)
パスネットは2000年10月の発足以来、首都圏の私鉄の利便性を高めると同時に、私鉄各社の垣根を低める効果をももたらしてきました。
ICタイプの共通乗車カード「パスモ」が2007年3月に発足し、「スイカ」と共に首都圏の殆どの鉄道において使用可能となってからは、パスネットからパスモ・スイカへの移行が順調に進んでいました。
パスネットの発売中止(〜将来の廃止)は、やや急速すぎる感もありますが、ある意味で「発展的解消」ということなのでしょう。
ところで、パスネット廃止〜パスモ・スイカへの完全移行に際して、パスモ協議会や加盟各社に対して私が希望することですが…
磁気乗車券とパスモ・スイカの併用ができるよう、システムの改良が早急に必要であると思われます。
現状では、改札機や精算機において、磁気乗車券とパスモ・スイカを併用することができません。
このため現状では、磁気定期券での乗越精算は、パスネットにより行われているケースが多数あります。
現状のままでパスネットを廃止した場合には、磁気定期券での乗越精算は現金により行わざるを得ず、大幅なサービスダウンとなります。
磁気乗車券とパスモ・スイカの併用取扱を、改札機において可能にすることが最も理想的ですが、その前段階として、せめて精算機では早急に取扱可能として頂きたいところです。
(2007年12月現在、パスモ協議会や加盟各社からは、上記の点に関して公式の見解表明が全くありませんが、私としては、今後の動きに注目していきたいと考えます)
ラベル:パスネット
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