2006年10月29日

ジョンレノン遺作、生まれ変わる

 今月(2006年10月)はジョンレノンさんのネタが連続しますが、ご容赦下さい…(苦笑)

 昨日(10/28)、レノンさんのベストアルバム「WORKING CLASS HERO」を買ってきました。
 これは昨年(2005年)に、レノンさんの生誕65年・没後25年を記念して発売されたものです。
 未発表曲は含まれていませんが、大部分の曲がリミックス済み(1998年以降発表)もしくは未発表テイクとなっています。
 私(1972年生まれ)はレノンさんの曲をあまり知っているわけではありませんが、聴いてみて印象に残った曲について、以下にいくつか述べていきます。

☆「Real Love」について
 レノンさんの存命中には発表されていなかった曲で、音源は複数のテイクが残っているものの、いずれもデモテープばかりです。
 最初に発表されたテイクはギターを用いた弾き語りで、「Girls and Boys」という曲名で1988年に発表されました(映画「Imagine」の中で)。
 2番目に発表されたテイクはピアノとドラムマシンを用いた弾き語りで、ビートルズの他メンバーが新たな音源をオーバーダビングする形で、ビートルズの新曲として1996年に発表されました(シングルやアルバム「The Beatles Anthology 2」の中で)。
 3番目に発表されたテイクはピアノを用いた弾き語りで、1998年に発表されました(アルバム「Jhon Lennon Anthology」の中で)。
 3番目のテイクは2番目のものに比べ、間奏が比較的長いのが特徴です。また、音質も比較的良好に思われます(修正作業の時期が異なるので、比較するのはフェアではないかもしれませんが…)

 「WORKING CLASS HERO」に収録されているのは3番目のテイクです。
 私個人の感想としては、2番目よりも3番目の方が、ソロ曲としては良い雰囲気を出していると感じました。
 ただ、「これに他人のボーカルや伴奏をオーバーダビングするのはちょっと難しいかな…?」という気もしました。
 (状態の比較的悪い)2番目のテイクを用いてビートルズの新曲を作ったのは、「ビートルズの他メンバーやオノヨーコさんも多分、同じようなことを考えていたからなのかな…?」と、勝手に想像してみました。
 (状態が悪ければ、それを補うために、他のメンバーがボーカルや伴奏をたくさん入れることとなり、結果として「バンドの作品」という意味合いを強めることができるので…)

 ちなみに3番目のテイクは、正確には「テイク4」のようです。(曲の冒頭で「take 4」という声(多分レノンさん本人のもの)が聞こえます)
 この声は比較的容易にカットできる状態ですが、あえてカットせずにアルバムに収録されています。多分、「たくさんテイクがあるんだぞ」というメッセージを込めてのことなのでしょうね…

☆「Grow Old With Me」について
 これもレノンさんの存命中には発表されていなかった曲です。
 曲作り自体にはかなり時間をかけていたらしく、デモテープも複数のテイクがあったそうですが、レノンさんの死後、一つのテイクを除いて行方不明になったとのことです。
 この曲は最初、1984年にアルバム「Milk and Honey」の中で発表されました。(この時点ではデモテープの音声をそのまま使用しており、音質が悪く、ノイズもところどころに入っていました)
 唯一残っていたデモテープのテイクはピアノとドラムマシンを用いた弾き語りでしたが、レノンさんは最終的に、オーケストラなどの伴奏をつけた形でこの曲を完成させたいと考えていたそうです。

 そこでその遺志を実現すべく(?)、デモテープの音声にオーケストラの伴奏をオーバーダビングする作業が行われ、1998年にアルバム「Jhon Lennon Anthology」の中で発表されました。
 (ちなみにこの作業は、ビートルズのプロデューサだったジョージマーティンさんが担当しました)
 「WORKING CLASS HERO」に収録されているのはこの、オーバーダビングされた新バージョンです。

 新バージョンでは、デモテープの音声に入っていたノイズもかなり除去され、また、音質自体もかなり改良されています。
 デモテープバージョンを聞いた後で新バージョンを聴くと、「オーケストラの伴奏をすっぽりかぶせているな…」という違和感が、私にはどうしても感じられます。
 それでも、レノンさんが未完成のまま残した曲がこれで完成型に近づいたのだと考えると、「できる限りのことをやったのだからこれで良かったんだろうな…」とも感じます。

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posted by たーしー at 21:55| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(2) | 芸能・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月09日

ジョン・レノン・ミュージアム

 今日(10/9)はジョン・レノンさんの生誕記念日です。(生きていれば今日で66歳)
 ということで今日は、さいたま新都心(さいたまスーパーアリーナ内)にある「ジョン・レノン・ミュージアム」に行ってみました。

 この博物館は文字通り、ジョン・レノンさんの音楽活動や一生の歩み等に関する、様々な資料が展示されています。(オノ・ヨーコさんの経歴や美術作品も絡めて紹介されています)
 詳しいことはこの博物館の公式ページをご覧頂くとして、今回は、私が見学した感想を書いていきます。

・今回この博物館を見学してみて、ビートルズやジョン・レノンさんについて、知らなかったことがまだまだたくさんあったんだな…と感じさせられました。(特にビートルズ結成前のことについて)

・ジョン・レノンさんが少年時代に描いた絵(実物含む)が強く印象に残りました。
 その中には、10歳頃に自分で作った「雑誌」(ノートに新聞の切り抜きを貼り付け、自分のコメントを手書きで記入したもの)もあったり、赤いボールペンで何やら文字を書きなぐったものもあったりして、「何だかんだ言っても普通のガキだったんだな…」と感じさせられた一面もありました。
 その半面で、「自分の感じていることは他人には理解できないようだ」と悩んでいたことなども紹介されており、「天才の孤独さ」を垣間見る思いもしました。

・ビートルズとしてメジャーデビューする前のバンド活動のことについて、実感をもって知ることができたような気がしました。
 写真や文章だけでなく、当時の機材等も交えて紹介されていて、よりいっそう時代を感じることができたためでしょうか…

・ジョン・レノンさんと日本との関わりについても、やはり実感をもって知ることができました。
 ジョンレノンさんの晩年の所持品が展示されていましたが、その中には、日本で使うためのクレジットカードも含まれていました。(日本に数ヶ月単位で滞在することが数回あったため)
 このカードは日本国内のみ有効のもので、氏名がカタカナで「ジョン レノン」と刻印されており、有効期限が元号で「56/2」と刻印されています。また裏面には、様々な説明書きが日本語で記載されています。
 恐らくは、国外でも有効なクレジットカードが当時はまだなく、仕方なく作ったものなのでしょうが、それでもそのようなカードを作るほど日本との関わりが深かったということで、ある意味親近感を覚えました。
 (どうでもいい話ですが、ジョン・レノンさんは恐らくこのカードを見ながら、日本語や元号のことについてオノ・ヨーコさんに色々聞いてみたんだろうな…と、勝手に推測しました)

・オノ・ヨーコさんの芸術活動についても実感をもって知ることができたような気がしました。
 前述の通り、博物館の中にはオノ・ヨーコさんの美術作品が所々に展示されています。
 オノ・ヨーコさんの作品には、「見学者にも一緒に"制作に参加してもらう"・"想像力を働かせてもらう"ことで作品を完成させる」というものが多くあります。
 この博物館の会場出口近くにも、"制作に参加してもらう"タイプの作品がありました。
 それは、2枚の地図(第二次世界大戦前と戦後の東京)の任意の場所に、"Imagine Peace"というゴム印を押すというものです。
 私の実家はあいにく地図中にありませんでしたが、現在の自宅は地図中にあったので、その場所に(戦前・戦後とも)ゴム印を押しておきました。

・ジョン・レノンさんの"Imagine"が作られた背景について、意外な要素を知ることができました。
 この曲の歌詞は「○○がないものと想像してみよう」と呼びかけていく内容になっていますが、これは、オノ・ヨーコさんの美術作品が大きなヒントとなっていたとのことです。
 オノ・ヨーコさんの作品では前述の通り、見学者に想像力を働かせてもらうタイプのものが多くありますが、これらの多くには「○○を想像してみなさい」という指示書が添付されているとのことです。(見学者はその指示書に従って想像していく)
 更に言うと、オノ・ヨーコさんは戦時中の食糧難の時、弟や妹に「あの雲をお菓子だと想像してみなさい。そうすればおなかがいっぱいになるから」と言っていたとのことです。
 そうこう考えていくと、"Imagine"のルーツは戦時中にまでさかのぼることもできなくはないということで、実に奥が深くなりますね…(何)

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posted by たーしー at 22:29| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 芸能・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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