2006年01月21日

コニカミノルタ、写真部門から撤退へ

 1/19,20の各紙報道によると、コニカミノルタが2006年3月末にカメラ事業・写真現像事業から撤退し、2007年6月末にはフィルム・印画紙事業からも撤退するとのことです。
 (カメラ事業はソニーに、現像事業はノーリツ鋼機に、それぞれ譲渡・委託するとのことです)
 同社ではこれら事業からの撤退に伴い、従業員を1割強(3700人)削減するとこのとです。

(以下、フィルム関連を中心に話を進めます。)
 一般人が通常使う写真フィルムの主要メーカーとしては、フジ(日本)・コニカ(日本)・コダック(アメリカ)・3M(アメリカ)・アグファ(ドイツ)あたりが挙げられますが、そのうちの一つが消える形となります。
 (イルフォード(イギリス)・ポラロイド(オランダ)あたりも主要メーカーの範ちゅうに入れたいところですが、ちょっと特殊な製品なので…(逃))

 我が国では写真フィルムというと、フジが大部分のシェアを押さえており、コニカはどちらかというと「その他大勢の一員」といった状況でした。
 そこにデジタルカメラの普及が追い打ちをかける形となり、フィルム事業からの撤退を余儀なくされる形となったのでしょう。

 次に、コニカフィルムにまつわる私の思い出話ですが…
 私のこれまでの生活・趣味を振り返ってみると、コニカフィルムと少なからぬ関係があり、また、影響を受けてきているようです。
 現在の私は(完全にデジタルカメラへ移行しており)フィルムとは殆ど縁がなくなっていますが、コニカフィルムが近年中に姿を消すことになったとの報道を聞き、感慨深いものがあります。
 以下、長ったらしい思い出話を紹介します。
 私の両親は、私や妹が乳幼児の頃(1970年代)、コニカ(当時はサクラ)フィルムを使用して写真を撮っていました。(特に両親がサクラファンだったわけではないようですが…)
 近所の写真屋さんの陳列棚にフジ(緑)・サクラ(オレンジ)・コダック(黄)のフィルムが並んでいるのを見ても、「緑や黄色のフィルムはウチと関係ない」という固定観念が、私の頭の中に勝手に出来上がっているという始末でした。(苦笑)
 ところが1980年代になると、我が家でもいつの間にかフジフィルムばかり使うようになり、サクラフィルムからはすっかり遠ざかっていました。(そして私の知らぬ間に、サクラがコニカへと名称変更されていました)

 私がコニカフィルムと再び巡り会ったのは、1992年夏のことでした。
 大学生になった私は、夏休みに何かアルバイトをしようと思い、偶然にも広告代理店のアルバイト(コニカフィルムの販売促進員)を見つけ、しばらくそのアルバイトをやっていました。
 最初はフィルムについて殆ど知識がなく、会社から教えられた必要最小限の知識だけで仕事していましたが、派遣された店に陳列されている様々なフィルムを見比べているうちに次第に興味がわいてきました。
 それで結局、その年の秋に派遣されて行った店でスカウトされて、そのまま大学卒業時までその店でアルバイトすることとなりました。(そのアルバイトなくして大学生活を語れないくらいにのめり込んでいました…(苦笑))
 いっぽう私生活面においては、大学生になってから頻繁に写真を撮るようになりました。
 最初はごくありふれたタイプのフィルムばかりを使っていましたが、次第にヨドバシカメラなどに足を運び、ちょっと特殊なフィルムを見つけては使ってみるようになりました。(うまく使いこなせたかどうかは別問題として…(誤爆))

 大学卒業後しばらくは時間がなく、写真への関心もやや薄らいでいましたが、再び関心を強めるきっかけがありました。
 それは、コニカが1997年に発売したセピアフィルムでした。これは、白黒フィルムでありながら、通常のカラーフィルムと同じ処理で現像を行うというものでした。
 (セピアフィルムはイルフォードがずっと前から出していましたが、フィルム色が通常の白黒フィルムと同じため、写真屋さんでしばしばトラブルの元になっていました。それに対しコニカのセピアフィルムは、フィルム色がカラーフィルムと同じため、そのようなトラブルの心配がありませんでした)
 当時は白黒写真やセピア写真が流行しており、コニカのセピアフィルムも比較的ヒットしたと記憶していますが、私も楽しませてもらいました。
posted by たーしー at 19:15| 東京 🌁| Comment(6) | TrackBack(3) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 「4枚おトク」「ドーンと撮ってみよう」「みどり、困っちゃう」といった、サクラカラーフィルムのCMが流行った時がありましたね。まさに1980年頃だったと思いますが、当時既にフジカラーフィルムが市場占有率7割に達していたそうですから、この時点でもう“お得感”を打ち出す以外に対抗策がなくなってきていたのかもしれません。
 そして、ややどぎつい赤い箱の「サクラカラー」から、爽やかではあるが目立たない白い箱で、名前もピンとこない「コニカカラー」に変えてしまった事が、イメージチェンジのつもりが、かえって存在感を薄れさせてしまったのではないかという気がします。
 1941年に日本初のカラーフィルムを発売したのはコニカだったのだそうですが…。一つの時代が終った、というやつでしょうか。
Posted by ゴエン at 2006年01月22日 22:06
ゴエンさん>
 コメントありがとうございます。
 (サーバが重いせいか、投稿いただいてすぐに表示されなかったようで、ご心配をおかけしました)

>イメージチェンジのつもりが、かえって存在感を薄れさせてしまった

 そういえば私がアルバイトしていたときにも、サクラがコニカに名称変更したことを知らないお客さんが時々いました。
 「私の知っていたサクラフィルムはどこに行ってしまったのだろう…」のような、複雑な気持ちを抱いたお客さんも相当数板かもしれませんね。

 もっとも私個人としては、コニカになってからのパッケージ(特に青いもの)の方が好きなのですがね…
Posted by たーしー at 2006年01月22日 22:59
お久しぶりです。コメント、TBどうもありがとうございました。
サクラカラーと言えば、私は百年プリントの登場が強く印象に残っています。
今では当たり前の技術になってしまいましたが。
家庭用プリンターのインクは、それに比べてまだもう一息って感じですね。
Posted by ヒロキ at 2006年02月02日 15:45
ヒロキさん>
 コメント・トラックバックありがとうございます。
 「百年プリント」という言葉は確かにインパクトが強いですね。
 私がバイトしていた店でも、「百年もつっていうからコニカでプリントしてくれ」というお客さんが時々見えましたし…
 (その店はコニカでのプリントを扱っていなかったので大弱りでした…(苦笑))
 「どのメーカーも耐久性は大差ありませんよ」と説明すると、大多数のお客さんは納得してくれましたが、納得してもらえなかったお客さんも時々いました。

 カラープリンタのインクもいずれは、銀塩写真に負けないくらいの耐久性を持つものが当たり前になるのでしょうね。
Posted by たーしー at 2006年02月03日 18:59
 フィルムはスライド用が残ると思います。家庭でプリント出来ず、画素数でいうとデジカメは1000万くらいなら、スライド用のプロフィルムは3400万くらいです。保存はもっとできるし、ニコンがf6なんかは残したのはそういう需要を考えていると思います。
Posted by 山中鹿次 at 2006年02月13日 22:53
山中鹿次さん>
 コメントありがとうございます。
 スライド用(ポジフィルム)は確かに画質が良いですからね。
 フィルム代やプリント代がかなり割高なので、私は滅多に使ったことがありませんでしたが…(苦笑)
 でも「銀塩写真を使い続けたい」人の多くが「画質の良さ」を理由に挙げているということを考えると、ポジフィルムは今後とも、ネガフィルムよりも安定した需要が残るかもしれませんね。
Posted by たーしー at 2006年02月15日 20:08
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