2007年04月29日

電車の走行音を前後逆転させたら?

 音楽を前後逆転させて再生したらどうなるか、最近色々と実験している私ですが、調子に乗って、電車の走行音にも手を出してみました。

東武5000系走行音(順方向+逆方向)

 ↑の音声ファイルは、前半部が「電車の発車〜加速終了時までの音声」、後半部が「前半部の音声をそのまま前後逆転させたもの」です。
 このため、この音声ファイルは一見(一聴?)すると、「電車が発車してから次駅に到着するまで」を連想させるものとなります。
 ただ、電車に詳しい人がこの音声ファイルを聴けば、「何じゃこりゃ?」とすぐに気づくことでしょう。

(以下、専門的な話になりますが、ご容赦願います)
 東武5000系には、電気ブレーキ(※1)がなく、空気ブレーキ(※2)だけで減速・停止します。このため、減速時にはモーターの音が殆ど聞こえません。
 一方、最近の電車の殆どには電気ブレーキがついており、モーター付きの車両であれば、減速時にはモーターの音が聞こえます。

 冒頭で紹介した音声ファイルの後半部は、加速時の音声をそのまま逆転させているため、あたかも電気ブレーキが作動しているが如き音声となります。
 (東武5000系を含む)釣掛モーター(※3)の電車には、電気ブレーキのついた車両が殆どないため、偽物ながら、ある意味「斬新な」音声と言えるかも知れません。(何)


(音源について)
 2005年5月に、東武日光線の新栃木〜東武日光にて録音しました。
 当時は5000系がまだ現役で、日光線にも少数ながら走っていました。
 日光線は複線のため、単線区間(宇都宮線)とは異なり、発車後はフルスピードまで一気に加速し、聴き応えのあるモーター音が楽しめました。
 ちなみに5000系は、2006年末をもって引退しました。

(用語説明)
※1: 電気ブレーキ
 モーターを発電機にして、(電力を発生させることにより動力を失わせて)制動力を得るブレーキ。原理は自転車のランプなどと同じ。
 発生電力を自車内で熱に変えて消費するタイプのものを「発電ブレーキ」、架線に返して他車や地上設備などに使用させるタイプのものを「回生ブレーキ」と呼ぶこともある。

※2: 空気ブレーキ
 車輪やブレーキディスクをブレーキパッドで締め付け、(摩擦熱を発生させることにより動力を失わせて)制動力を得るブレーキ。原理は自動車のフットブレーキなどと同じ。
 ブレーキパッドは空気シリンダに連結されており、空気圧を変化させることにより、ブレーキの締付・緩解を行う。

※3: 釣掛(吊掛)モーター
 台車枠と車軸の双方でモーター重量を支える構造のモーター。
 回転時には、重低音を基調とした音を発する。(モーター自体の回転音はあまりないが、モーター・車軸双方の歯車の隙間同士がぶつかり合うため、結果的に重低音が発生する)
 1950年代頃までに作られた電車に多く見られる。(電気機関車では現在も多用されている)
タグ:東武
posted by たーしー at 18:32| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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