ビートルズの新アルバム「LOVE」(2006年11月発売)については、このブログでも2006年11月11日に触れましたが、私も発売直後に買って何度も何度も聴きました。
(いざ全部聴いてみると、(当初の予想に反して)意外と素晴らしい曲がたくさんあったので…)
いい加減聴き飽きてきた頃、「何か別の楽しみ方はないかな…」と思いました。
そして思いついたのが、「これらの曲を前後逆に再生してみたらどんな風に聞こえるだろうか?」ということでした。
ビートルズ(特に後期)の曲は元々、「ある音源を前後逆に再生してパートの一部に取り込む」という手法が多用されており、「LOVE」でもこの手法を大胆に採り入れたという宣伝がなされていました。
(私も「LOVE」を聴いてみたところ、「この歌声や伴奏、どこかで聴いたことがあるヤツが前後逆になってるのかも…」と直感した箇所がいくつかありました)
そこで手始めに、「LOVE」の中から数曲ほど、前後を逆転させた音声ファイルを作り、元の音声ファイルとペアでCD-Rに焼き付けて何度も聴いてみました。
するとやはり、「既に公開されている曲の音源を逆転して挿入した」箇所が何ヶ所か見つかりました。
(一番印象深かったのは「14. Within You Without You / Tomorrow Never Knows」の末尾部で、「Rain」の歌声が逆転して挿入されていたというものでした)
元の音声を探し当てるのも楽しかったのですが、前後逆に聴いた音声そのものを楽しむこともできました。
私は当初、「前後が逆になった音声はとげとげしくて聴きづらいんだろうな…」という先入観がありました。
勿論、そのような曲も一部にはありましたが、いざ実際に聴いてみると、前後逆であっても魅力が損なわれない(あるいは独特の魅力を醸し出す)曲が多数あることに気がつきました。
そこで、「LOVE」の全曲について、前後逆に変換した音声ファイルを作り、曲の収録順序も逆転させたCDを作ってみました。(私は「EVOL」と勝手に呼んでいます…)
私が「EVOL」を一通り聴いた感想は、「"LOVE"を初めて聴いた時と同じくらい楽しめたぞ!」というところです。
ちなみに、特に印象深かったのは、「18. Here Comes the Sun The Inner Light」と「6. I Want to Hold Your Hand」の逆転版です。
特に「Here Comes the Sun」は、「Sun Sun Sun〜♪」の部分が「Nus Nus Nus〜♪」と明確に聞き取れて感動的でした。
今後も「LOVE」以外に、様々な曲を逆転させて聴いてみようと思います。
(変換して作った音声ファイルは勿論、著作権を侵害しないよう、取扱には十分注意しています)
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(参考)
「Audacity」(音声を逆転する際に、私が使用しているソフト)
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